当社は本日、大阪本社で2025年度入社式が行われ、新たに14名の新入社員を迎えました。
新入社員たちはこれから集合研修でビジネスマナーや業務に関する知識の習得をおこない、それぞれの部署に配属されます。その後は、先輩社員指導のもと半年間のOJTをおこないます。
< 新入社員に向けた髙下社長 からのメッセージ >
おはようございます。
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。新たな門出を祝し、入社を心から歓迎します。
皆さんは、今日から社会人となり、会社で働くことと正面から向き合うことになります。日々、新しいことを前にして不安もあり、緊張もすると思いますが、全く心配は要りません。皆さんには、社員の中で最も長い「時間という資本」があります。「志し」を持って仕事に取り組むことで、積み重ねる経験とスキルが自分にとって価値あるものとなり、人との繋がりが仕事に豊かさを与え、そして人として成長し、社会に貢献できる人となっていくことでしょう。
この人生の大きな節目の日に、当社のこと、そして人生の目標についてお話ししたいと思います。
当社は1946年に神戸製鋼によって設立され、今年で創立79年を迎える歴史ある会社です。神戸製鋼は1874年創業の鈴木商店という貿易商が1905年に開業した会社であり、鉄鋼から始まり造船や一般産業に関連するものづくりの事業を次々と興し、現在の多様な事業体となりました。
当社はメーカー系商社としてその流れを受け、グループビジネスを起点に多種多様なサプライチェーンを築き上げ、グループの中核商社として独自の発展を遂げてきました。
当社の強みは、神戸製鋼グループとして多様な事業と数多くのプレミアム・カスタマーとのビジネスがあること、メーカー系商社としてのスペシャリティーがあること、そして、グローバル拠点を活かして世界に供給網を構築するグローバル・サプライチェーンがあることです。
これらの強みを活かしながら、神戸製鋼グループの中核商社として多様なビジネスをリードして拡大させる神戸製鋼グループビジネス、メーカー系の専門性から独自のサプライチェーンを創造する神商オリジナルサプライチェーン、社会課題の解決に繋がる未来への事業投資を進めるサステナビリティ事業の3本の柱で事業を拡大させていきます。
そして2024年度からスタートした「中期経営計画2026」において策定した成長戦略とサステナビリティ経営を魅力的な成長ストーリーと価値創造プロセスのロジックから練りあげて具体化し、長期ビジョンである「明日のものづくりを支え、社会に貢献する商社」を目指して、新たに加わった若々しい皆さんと共に、未来を切り拓いていきたいと思います。
さて皆さんの人生の目標とはどんな事でしょう。成し遂げたいことは何ですか?
先ほど「志し」を持って仕事に取り組むことの大切さをお話ししました。「志し」とは、魂であり心です。何が皆さんを突き動かしますか? 仕事とは、それを探求していくものでもあります。
当社の「企業理念」は、「私たちは誠実をモットーに、新しい価値の創造を通じて、豊かな社会づくりと、みんなの幸せをめざします。」です。
この企業理念は当社の価値観や行動規範の基礎を示しています。豊かな社会づくりとみんなの幸せを目指して、商社としての当社の存在意義を考えると、私は、「確かな価値あるものを届け、社会により良いものを生み出すことでみんなを笑顔にする」ことだと思っています。
皆さんが当社の企業理念に共感し、その仕事を通じて、自分が成し遂げたい何かを見出し、「志し」を持って仕事に取り組めば、自ずと主体化された人となり、「自ら学び、行動する」人となります。そして人との出会いと繋がりを大切にすることで、きっと皆さんが成し遂げたいことが実現できると信じています。
何事も失敗を恐れず、挑戦してみてください。当社にはその土壌が備わっていますので、思う存分、それぞれのフィールドで活躍されることを期待しています。
結びになりますが、本日の社会人初日の想いをしっかりと胸に刻み、健康と安全に十分留意しながら、仕事にも人生にも全力でぶつかっていってください。
皆さんが一日も早く会社の雰囲気に慣れ、溌溂とした姿で活躍されんことを願いつつ、私の式辞とさせて頂きます。
有難うございました。