使用済み製品を原料として用いて同一種類の製品を製造するリサイクルを、水平リサイクルと言います。非鉄金属本部では、自動車のアルミ水平リサイクルに取り組んでいます。具体的には、日本国内の自動車メーカーからアルミパネルの屑を回収し、部材やグレード別に選別。例えば、ボンネットであれば、ボンネット用の再生素材として選別し、圧延メーカーに販売。このアルミ水平リサイクルの効果は資源再利用及びコスト削減につながります。

アルミ水平リサイクルによる資源再利用は廃棄物を削減します。この資源循環によって、従来型の線形経済（経済大量生産・大量消費・大量廃棄といった一方通行の経済）から、循環経済（サーキュラーエコノミー：あらゆる段階で資源の効率的・循環的な利用を図りつつ、付加価値の最大化を図る経済＊）への転換を促進します。非鉄金属本部では循環経済の実現を目指し、今後、非鉄リサイクル原料の取扱いを拡大。環境に貢献する高付加価値ビジネスを追求していきます。
＊2020年5月　経済産業省　循環経済ビジョン2020（概要）より