売るものは自由。
自分だけの答えを、
お客様へ。

就活中の私は、商社に対して先入観がありました。それは「キラキラした人ばかりが集まる世界」。グローバルな事業はかっこいいし、待遇のよさも魅力的。けれど、そんな先入観をいい意味で覆してくれたのが神鋼商事です。会社説明会で会った社員はみんな、穏やかでゆったりしているがメリハリのある人柄。人事担当者の「暑いからネクタイは外していいですよ」という、ほかの商社では聞いたことのない一言も忘れられません。こういう商社なら、自分も活躍できるかもしれない。そう感じたことが、入社へと至った大きな理由です。最初は名前も知らない会社でしたが、いつのまにか、どの商社よりも存在感が大きくなっていました。

「国内外のメーカーに対する、各種製造装置の販売」——端的にまとめるとこうなるのですが、実態とは少し違います。そこに商機があるなら「なんでも売ってよし」。それが、私が所属するグループの本質だからです。製菓会社から「冷凍機を探している」と相談されて、仕入れ先ごと開拓する。中部地方のメーカーから「こういう加工ができる会社を地元で探してほしい」と頼まれて発掘し、引き合わせる。エリアにも、業界にも縛りはありません。ハードディスク、精密機械、バルブ、自動車など、私が関わりのある業界をざっと挙げるだけでも多彩です。私自身はこの仕事のテーマを「課題解決」と捉え、お客様の悩みを起点にあらゆる手を尽くし、解消することを目標にしています。

決まった商材がないからこそ、「何を」「どこから仕入れ」「いくらで売るか」というプロセスのすべてを、自分自身で切り拓くことができます。この自由度が最大の魅力であり、悩みの種子。「じゃあ、何をする？」という最初の一歩を見つけるのが難しいのです。そのいちばんの道標は、やはりお客様が抱える課題を知ること。常に相手の目線に立ちながら、聞き出し、咀嚼し、応えていくという姿勢を一貫して大切にしています。また、グループ内で定期的に開かれる、新規開拓をテーマにしたミーティングにも刺激を受けています。メンバーがそれぞれのオリジナリティを発揮しながら挑む、前例のない案件の共有。正直なところ、知れば知るほど焦るのですが（笑）、自分に発破をかけるにはこのうえなく有効です。

これまでの経験を活かしてよりキャリアアップしたい、成長したいと考えています。例えば、神鋼商事では、取引先の開拓から売上の回収まで——つまり、商売の1から10まで経験することができます。この知見は、自分自身がビジネスを始めるうえでもきっと、心強い武器になる。また、今後海外駐在のチャンスがあれば、語学やビジネスカルチャーを学ぶ経験となり、そのうえで今よりもっと活躍できて、評価される舞台があるならば挑戦もしてみたい。それこそ、自分の手でビジネスを組み立てられるこの仕事にも、大きな価値を感じています。自分がどんな道を歩むことになるのか、まだわかりません。けれど、いま目の前にある課題解決に打ち込めば、どこに進んだとしても役立つ力が鍛えられていくはず。そう確信しています。

初配属先の上司は、かなり厳しい人でした。もちろん私のためを思ってのことだったのですが、鋭い言葉による指導に私はすっかり萎縮してしまいました。すると、私の様子に気づいた社員が上司にそのことを指摘。結果として、上司の指導態度はより私目線にたったものに。私を見守ってくれる人が周りにいること。そして、上司もより良い伝え方をしてくれたこと。私の成長と活躍をいつも想ってくれるからこそ、何かあっても見逃すことなく軌道修正できる会社なのだと安心しました。